管理人アキラの借金人生

<借金のはじまり>

何気ない毎日を過ごし、する事もなく、行く所と言ったらパチンコ店。休みの日は開店〜閉店まで居る事もしばしば。その後は、飲みに行って…そんなダラタラした生活をしていた。
当時は、ほとんどパチンコで勝っていたためお金に困る事もなく借金とは無縁だった。
毎日行く連れパチの友人がいたが、その友人からいきなり話をされた事がきっかけで長く苦しい借金生活が始まったのである。

「お店やりたいんだけど資金がないから借りようと思っている。保証人になってくれない?支払いはきちんとするし、迷惑はかけない。」

「いいよ、頑張って」
と、軽く返事したのが借金生活の始まりだった。

一年が過ぎたころ、一本の電話がきた。
「○○さん、今月の支払いがされておらず、連絡も取れません。保証人になっているアキラさんが支払いをして下さい。」

「何かあったのかな?」
と思いつつも、その日に入金をした。

連絡をとろうと思って電話をしたが、通じなくなっている。
「あれ?3日前には電話で話したのに。じゃメールしよう」
と思ってメールするも戻ってくる。
「ん?変だ。」
アパートに行ってもいない。
「あれ?」

帰ってくるだろうと思い車の中で待った。朝になっても帰って来ない。
「おかしいな?」
不動産屋に行くと一週間前に出たと。
「ドコに行ったんだ?まあ、迷惑かけないって言ってたから連絡はくるだろう。事情があったんだろうな」
と楽観的に考えていた。

しかし、甘くはなかった。その日から矢の様な督促が始まったのである。

<甘い誘惑>

保証人になったのは五社。全てから督促が始まった。

友達は逃げたのだ・・・私に借金を残し。

「○○さん支払いしてないんですよ。保証人のアキラさんに支払いの義務がありますから払って下さい。」

「…またか。」
当時はわずかながらも貯金があったため何とか支払いはした。しかし、いつまでも続けられる訳はない。貯金も使い果たし、給料まで使う様になる。不思議なもので、お金がある時はパチンコも勝てるが、無いと勝てなくなる。ますます生活が困窮。
一ヶ月の生活費数千円。そんな時もあった。
「お金がほしい…」
「借りよう。」
以前消費者金融に勤めていた事もあった経緯から、真っ先に向かったのは大手消費者金融。審査に通りやすい属性などもわかっていたので、小細工をしあっさり50万円借り入れできた。
でも、甘い誘惑が・・・
家に帰るとすぐ、電話が鳴った。友人かと思い電話に出ると、
「はじめまして、貴方のお金を増やすご案内でお電話させて頂きました。」
話を聞くと、先物取引と言って、数ヵ月先の石油や金、銀、小麦粉などを安い時に買い、高い時に売る、そして利益を出すという内容だった。
「私どもは歴史のある会社ですし、他社には負けないノウハウを持っています。すぐ結果を出せますよ。50万円ほど預からせて下さい。」

「おいしい、今手元にあるじゃないか。」
お金がほしい私は、
「わかりました」
と返事をしたのである。

<最悪の状況に・・>

2日で結果が出た。50万円の元手が72万円になったのである。
「お!すごい。2日で12万円も儲けた。」

それからは、担当営業員の話されるままに、色々な先物を買いあさる。
おいしいのは最初だけだった。すぐ、値段が下がり、マイナスになる。

「今状況が悪いですから、一時的に下がっただけです。必ず上がりますから、このまま持ち続けましょう。しかし、持ち続けるには証拠金が必要となります。すぐ振り込んで下さい。」

上がるならと思い、また消費者金融にいく。すぐ振り込む。しかし現実は厳しい。値段が上がるどころか、下がる一方。下げ幅により、また証拠金が必要となる。そして消費者金融へ、この繰り返しである。

結局、先物取引は儲けがなく、お金も戻ってこない。先物取引で残ったのは300万円の借金だけ。

焦った。本当にお金がない。消費者金融へ行っても、もうどこも貸してくれない。

保証人の借金350万円、自分の借金300万円。

<彷徨う・・・>

さすがに焦った。本当にお金がない。どうする?そこに1本の電柱の看板が目に入った。
「即日融資。5万円まで審査なし。」
すぐに飛びついたのは言うまでもない。実家、職場、親戚、聞かれるままに電話番号を教えた。当時(10年以上前)は闇金はメジャーではなかった。怖いものとは知らず、10件に申し込みした。支払いは一週間単位でくる。完済できなければジャンプ。もちろん完済できる訳は無い。脅迫まがい、いや脅迫電話が朝から夜中まで続く。
「借りた金返さんかい!返すのが人間として常識ちゃうんかい!」
「返せんかったら、全部の指切って送ってよこせ!」
「これから殺しにいくから家族に最後の別れを言っておけ!」
「お前を埋める場所は決まったから待っていろ!」
聞きたくない・・電話線を外しアパートを逃げる様に去った。行くあてなんて当然ない。車で誰も来ない山奥に行く。
「ここなら誰も来ないだろう・・でも、もし見つかったら殺される。」
常にその事は頭にあった。だから安住の地はなく場所を二日に一回は変えた。車もガソリンが無くなり歩くしかない。何も食べず、山水だけで飢えをしのいだ事もある。いっその事死のうと思った。生きる価値がない・・死に場所を求め彷徨う。崖、谷・・実際に飛び降りた事もある。しかし死ねない、雑草や小枝がクッションの役割をした。大きな怪我はしなかった。(背中にはその時の傷跡が今でもある)
「何をやってもダメ人間だ・・死ぬ事さえできないのか・・」
悔しかった。

<家族の絆>

飛び降りる前に両親の顔が浮かんだ。
「最後に両親の声が聞きたい」
山から降り、わずかな残金から公衆電話でかける。
父が出た。
「何も言うな、何も心配することは無い、帰ってくるだけでいいから。」
「人生いろいろある、くじけたらダメだ。本当にやり直したいと思うなら協力する。母さんも同じ気持ちだ。だから帰ってこい」
実家には闇金からの電話があったろう。脅迫されたに違いない。それなのに・・
私は何も言えず泣くだけだった。泣いた、本当に大泣きした。父の優しさ、自分の不甲斐無さに泣き続けた。

家族に会いたい・・やり直せるならやり直したい・・

足は実家に向いていた。その場所から実家までお金もないため歩いて行くしかない。13日間歩き続けた。髪はボサボサ、ボロボロの服を着て歩き続けた。周りからは変な目で見られ、「乞食だー」と子供に言われ・・でも何とも感じない。家族に会えるためなら何も苦にはならなかった。実家に着き、父が言った言葉はたった一言、

「おかえり」

また、泣いた。何も聞かず、笑顔で迎えてくれた父。こんな馬鹿息子を何も言わず迎えてくれた。

<借金解決と出会い>

借金の督促は続いていた。何社かは父が完済してくれていたが、そんなにお金に余裕がある家ではない。闇金は言われるままの額だと600万円に膨れていた。総額にすると1千万円以上。

完済出来る訳はない。でも、父の恩を忘れてはならない。何とかしなければ!まずは仕事だ!
「どうせなら弱い人を助けれる仕事をしたい」
と思って選んだのが福祉の仕事だった。働いて残債の支払いを続け、お金を少しずつ貯め携帯を手にした。
それがきっかけでネットで一人の方と出会う。
「たかが借金」というサイトであった。そこの管理人であるユウジさんと親しくなった。
「借金は苦しく辛いもの、でも必ず解決できるもの、みんなはそれを知らないだけだよ。
辛いと思っているばかりじゃダメ、苦しいと思っているだけでもダメ。何とかしたいと思う気持ちが大事」
身にしみた。
いろいろお話していくうちに、自己破産という手段を教えてくれた。
自己破産しよう!
手続きや弁護士探しなど全て詳しく電話で教えてくれた。
わからない事はすぐ教えてくれた。
そんなこんなで免責も確定し借金は無くなった。
ただ、闇金に法律は通用しない。
どうしたら良いか?相談すると・・
「元々支払いの義務はない。みんなが恐れるのは脅迫電話なんだ。
奴らは、弱い人間にはとことん脅してくる。こちらが強気ででれば相手は負ける。
なぜなら・・それは奴ら自体弱いから」

そこから闇金とのバトルが始まった。
闇「支払いしろ!ぼけ!」
私「ぼけに貸したお前が悪いんじゃ!」

闇「今から殺しに行くから待っていろ!」
私「待ってるから菓子折りの一つでも持って来い!」

そんなバトルが数回続いた後、パッタリ電話は止んだ。
完全に借金から脱出した。
ユウジさんに報告すると、
「おめでとう!必ず借金は解決できるものでしょ?本当に良かったね。君の行動が解決させたんだよ、私は方法を教えただけ。」
どこまで謙虚な人なんだ。更に、
「もっとみんなに解決できる事を知ってほしい。私だけじゃ限界がある。いつかは借金に関するイロハを教える塾をやってみたいな」
とおっしゃった。
その時は私もお手伝いしますと夢を語りあった。
<別れ・・・>

それから何度かメールしあい数ヶ月経った頃、返事が来なくなった。忙しいのかな、と思いしばらく様子をみていたが返事が来ない。電話をしてみると妹さんが出て、ユウジさんはガンに冒されていて亡くなった事を知った。相談していた時は病院で病と闘っていたのだ。一言もそんな事は言わず、真剣に夜中でも相談にのってくれていたとは・・・
どうして人のためになる人は早く死んでしまうのか?なぜ気づいてあげれなかったのか?
悔しかった・・とても悔しかった・・神も仏も無い!と思った。

<夢の実現にむけて>

ユウジさんの夢は夢で終わった。
でも、一緒に夢を語った私は生きている。
やろう!ユウジさんと語った夢を実現しよう!

そこから私はサイトを立ち上げた。
サイト名はユウジさんと語り合った「借金のイロハを教える塾をやってみたい」から取り
「お金のいろは塾」
とした。

ユウジさん、必ず借金で悩む方を救ってみせます。天国から応援してください。

このホームページで6代目、試行錯誤しながらの運営だった。
今では副管理人もでき、いつも見てくれる常連様と言える素敵な仲間もできた。
夢のようである。そして皆様に感謝。

私は、まだまだ満足していない。もっとこのサイトから救ってみせる。
そして、自分で満足できたらサイト名をユウジさんが作った

「たかが借金」

に変えようと・・サイトは私の命がある限り続けていこう。

「借金は辛く苦しいもの、でも必ず解決できるもの」
たかが借金!

この言葉を多くの方に知ってほしい。

以上

これを読んで、一人でも多くの借金で悩む方が前向きに生きていけるように・・(祈)
 
管理人 アキラ
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